2018年1月に厚生労働省が『副業・兼業の促進に関するガイドライン』を作成しました。
この風潮から、副業(バイト)に取り組まれる方の割合が増えています。
厚生労働省の『副業・兼業の現状』によると、副業希望者は年々増えていて2017年時点で雇用者全体に占める割合の6.5%と過去最大となっています。
このような背景もある軽貨物配送を副業で取り組まれる方も増えてきました。
このページでは、軽貨物配送を副業で取り組むうえでのおすすめの働き方や注意点などをまとめましたので、参考にしていただければと思います。
ページ内目次
副業軽貨物ドライバーの働き方例
サラリーマンの副業のケース(土日ガッツリ)
サラリーマンの副業として軽貨物配送を行う場合は、土日のまとまった時間を利用して働くのがおすすめです。
土日を利用して一日ガッツリ働くと(8時間から10時間稼働)月の収入では12万円~16万円になります。
一日の収入目安は1万5千円~2万円です。
かなりまとまった金額になりますね。
サラリーマンが軽貨物配送を副業で取り組む場合は、どうしても車(軽バン)を自宅に取りに帰らなければいけないので、退社後に行いずらいというデメリットがある為、土日などまとまった時間を利用して副業で取り組まれる方が増えています。
ただ、この働き方は精神的にも肉体的にも大変ですので、その点はしっかりと心の準備をしておきましょう。
学生の副業のケース(夕方の決められた時間だけ)
学生で軽貨物配送を副業で取り組む場合は学校が終わって後、夕方から夜にかけて4時間程度働くのがおすすめです。
月収目安は、9万6千円~12万8千円(一日6千円~8千円で16日稼働)になります。
夕方だけの仕事は限られてしまいますが、代表的なものだと宅配便のナイト便があります。
当然、土日などまとまった時間も働けばそれだけ収入は増えます。
飲食店やコンビニでのバイトよりも時給単価は良いです。
一昔前までは『軽貨物配送』というと、中年のイメージがありましたが最近では20代の学生ドライバーの参入も増えています。
主婦の副業のケース(午前中だけゆるく)
学生で軽貨物配送を副業で取り組む場合は旦那さんやお子さんを送り出して午前中だけ働くのがおすすめです。
月収目安は、9万6千円(一日6千円で16日稼働)になります。
運送業は午前中に荷物が動くことが多いので、午前中だけでも案件が多いのが特徴です。
近年、軽貨物配送の世界でも女性ドライバーの割合が増えてきました。
案件によっては、女性ドライバー限定の募集もあります。
案件による働き方に関しては別ページでご紹介いたしますので、そちらのページをご覧ください。
最初はレンタルの軽バンから副業をスタートするのがおすすめ
副業で使用する軽バンを所有していない場合はレンタル車から始めるのがおすすめです。
事業用で使われる軽バンは最大積載量350kgまで対応したワンボックスタイプのものが一般的です。
軽バンのレンタルは一ヶ月2~3万円で営業ナンバー(通称黒ナンバー)付きの軽バンを借りることができます。
気合の入った方だと最初から新車の購入を検討する方もいらっしゃいますが、それはおすすめしません。
まずは仕事を経験してみて、長くやれるようだったら購入するようにしましょう。
すでにワンボックスタイプの軽バンをお持ちの方は、ナンバーを営業用に変更するだけで軽貨物配送の仕事に就くことができます。
また2022年10月より軽貨物車両の自由化がスタートするので軽乗用車でも開業可能となりました。
軽貨物車両の自由化、営業ナンバーの取得方法に関しては別ページでそれぞれご紹介していますので、そちらのページをご覧ください
ギグエコノミーの普及で副業で取り組む人が増えてきた
- ピックゴー
- ハコベルカーゴ
- ダイヤク
- アマゾンフレックス
- Uber Eats(ウーバーイーツ)
副業で軽貨物配送に取り組む人が増えている背景として、アプリを使ったギグエコノミーでの働き方が普及してきたのも大きいです。
ギグエコノミーとは、インターネットを使って自分の空いた時間を使う働き方になります。
荷主とドライバーを繋ぐという意味で軽貨物のマッチングアプリとも呼ばれています。
登録料などもかからずスマホ一つで働けるということで利用者が増えています。
紹介手数料は取られてしまいますが、収入の5%~10%と小額なのも特徴です。
ただ、まだ案件が首都圏中心なのは否めません。
今後、さらに案件が首都圏だけでなく地方都市に増えることが予想されるので、それにともなって軽貨物による副業人口も増加していくでしょう。
各軽貨物マッチングアプリの特徴や利用者の口コミは別ページをご覧ください。
委託業者に属して副業で取り組むのは割に合わない
軽貨物配送の案件の獲得の仕方として委託業者と呼ばれる、案件の紹介会社に属する方法がありますが、副業で取り組まれる場合には割に合わない場合が多くので注意が必要です。
これは紹介手数料や事務手数料など収入から差し引かれるものが多く、委託業者にもよりますがだいたい収入の15%~20%差し引く委託業者が多いです。
よく求人誌に出ているのも委託業者の案件になります。
軽バンのレンタルをしてくれる委託業者もありますが、レンタル料は3万円程度かかってくる為(保険料込み)さらに副業で取り組むのは難しくなります。
反対にガッツリ本業として取り組むのであれば案件数が多いので委託業者はおすすめです。
ただし、委託業者によって手数料の額なども違いますので、まずは委託業者に確認するようにしましょう。
副業に取り組むうえで確認しておくべきこと
まずは会社の就業規則を確認しましょう
副業開始前に確認しておくべきことの一つに、会社(本業)の就業規則があります。
厚生労働省が『副業・兼業の促進に関するガイドライン』を作ったからと言って、全ての会社が副業OKなわけではありません。
なお、副業に関する項目は就業規則の『服務規律』に記載されていることが多いです。
就業規則を破れば最悪解雇もありえますので、まずは勤めている会社が副業OKなのかどうか確認するようにしましょう。
ちなみに会社に報告せずに副業していれば会社に住民税通知書が届くことになります。
これを確認すると、会社が出した給与に比べ住民税額が多いから他に収入があるのではないかということで、分かってしまう可能性があります。
会社に住民税の通知を書を届けず自宅にする方法として、確定申告の際に住民税の普通徴収・特別徴収の欄にチェックして会社に届く住民税の通知書には通知しないようにすることもできます。
その場合には副業の分は自宅に住民税の通知書が届きます。
毎年6月頃に住民税の通知書が届くことが多いです。
ただし、この方法も絶対に会社に副業がバレないというわけではありませんので、副業禁止の会社は注意が必要です。
副業収入が20万円を超える場合は確定申告をする
2か所以上から給与の支払を受けている人で、主たる給与以外の給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
(注) 給与の収入金額の合計額から、雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除以外の各所得控除の合計額を差し引いた金額が150万円以下で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円以下の人は、申告の必要はありません。
参照元:国税庁
副業収入が20万円(収入ー経費)を超える場合には各自治体の管轄の税務署へ確定申告をする必要があります。
副業収入が20万円以下の場合は確定申告は不要ですが、住民税の申告は必要になります。
確定申告は毎年2月16日から3月15日、住民税の申告は毎年1月下旬から3月15日(自治体によって多少変わる)になります。
副業収入が20万円を超えても確定申告しなければ、後々ばれてしまった時に延滞税や無申告加算税などの申告漏れによるペナルティが課されることがあります
故意に納税の義務のある人が申告をしないなどの不正をおこなうことを『ほ脱(ほだつ)』といい、『5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または、その両方』が課されることにます。
副業収入が20万円を超える場合には、受付期間内に必ず確定申告を行うようにしましょう。
ちなみに、副業収入が年間20万円以下であっても住民税の申告は必要になります。
住民税の申告は税務署ではなく、市区町村の地方自治体になります。
詳しい確定申告の方法については別ページで紹介していますので、そちらのページをご覧ください。
副業開始前に前を通しておくべきサイト・PDF一覧
空いている時間を使って軽貨物運送業を始めよう
軽貨物配送を副業でやるのはアリです!
既に軽バンを持っている方であれば初期費用もほとんどかからず軽貨物配送を始めることができます。
軽バンを持っていない方はギグエコノミーのカーレンタル制度を使って始めることをおすすめします。
好きな時に好きなだけ働けるのが軽貨物配送の一番のメリットです。
今は、インターネットショッピングやギグエコノミーの普及で比較的小物な荷物が増えていることもあって案件数は増えています。
是非とも、あなたの空いている時間を使って軽貨物配送で稼いでみてください。
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