軽貨物運送業とは、軽自動車を使って荷物を配送する仕事です。

使われる軽自動車は軽バンと言われる最大積載量350kgのワンボックス車が使われることが多いですが車種に決まりはなくムーヴ(ダイハツ)やアルト(スズキ)を使って配送している軽貨物運送事業者もいます。

軽貨物運送業のビジネスモデル(収益源)は大きく分けて5種類ありますのでご紹介します。

個人や企業から依頼を受けて荷物を配送して配送料を得るビジネスモデル

一番オーソドックスな軽貨物のビジネスモデル
一番オーソドックスな軽貨物のビジネスモデル

企業から依頼を受けて荷物を配送した配送料を得るビジネスモデルは軽貨物運送事業の最もポピュラーです。

例えば、大手宅配会社の荷物を1個150円で配送することや1日あたりの報酬として2万円と言った報酬形態があります。

近年はインターネットショッピングの普及もあって、個人宅への荷物が増えていることから軽貨物運送の案件も増えている状況です。

また企業からでなく個人から直接仕事の依頼が来ることもあります。

個人からの案件であれば引っ越しの依頼などがあります。

軽バンに入る荷物の量だけの単身引っ越し便などで軽貨物運送事業者を使われる方もいます。

受注した案件を自分で引き受けて報酬を得る一番オーソドックスなビジネスモデルです。

依頼された案件を登録ドライバーに紹介して手数料を得るビジネスモデル

ドライバーを組織するビジネスモデル

軽貨物運送事業を組織化して個人事業主のドライバーを集めて集めた案件をドライバーに紹介して手数料を得ることもできます。

法人化しなくても組織化することは可能です。

いきなり法人化してドライバーを集めて組織化するよりも個人ドライバーとして稼働して、依頼案件が増えてきたタイミングで個人事業主として組織化に取り組むケースが多いです。

案件をドライバーに紹介して手数料を得るビジネスモデルでは、自分が現場に出てバリバリ配送するというよりもドライバーの管理が主な仕事となります。

ドライバーの管理とは具体的には、日々のドライバーの出退勤の管理とドライバーに代わって依頼元への請求書作成業務があります。

軽貨物運送業者によっては、請求書作成を任せるかは登録ドライバーに選択させて、請求書作成を任せるのであれば別途費用を徴収すると言ったビジネスモデルにしている所もあります。

また、登録する際に登録費を徴収する軽貨物運送事業者もあります。

依頼された案件を同業者に紹介して手数料を得るビジネスモデル

同業者に案件を紹介するビジネスモデル
同業者に案件を紹介するビジネスモデル

企業や個人から依頼された案件を自社で受けずに同業者に紹介する場合もあります。

これは特に繁忙期(軽貨物運送業の繁忙期は3月、8月、12月)に発生する事態ですが、自社ドライバーに対して案件が多いキャパオーバーの状態の時に発生します。

同業者に案件を紹介してしまうと利益は少なくなってしまいますが、チリも積もれば山となるで1年を通すと馬鹿にならない金額となります。

また、リピートで発注があることも期待できるので来た案件は出来るだけ断らずにしましょう。

軽貨物運送業が横の繋がりが大切と言われていますが、同業者に紹介すること、反対に同業者から案件をいただけるなどがあるためです。

ちなみにわざと自社ドライバーを少なくして同業者に紹介することで収益を得ている軽貨物運送業者も存在します。

自社ドライバーで対応すると利益は大きくなりますが、ドライバーの休み対応や万が一のトラブル対応もしなければいけない責任が発生します。

このようなドライバー管理も同業者に案件を紹介することで回避することができるわけです。

登録ドライバーに車(軽バン)を販売するビジネスモデル

車両を販売するビジネスモデル
車両を販売するビジネスモデル

登録ドライバーに自社のラッピングされた軽バンを販売して利益を得るビジネスモデルもあります。

今は少なくなりましたが、一昔前はこのビジネスモデルが軽貨物運送業の主流でした。

車両代とラッピング代に利益を乗せて登録ドライバーに販売します。

現在は、登録ドライバーに軽バンを販売するビジネスモデルを採用している軽貨物運送業者は少なく、代わりに自社で保有している軽バンをドライバーに毎月3万円程度でレンタルするのが主流となっています。

ドライバーからすると、いきなり数百万円の軽バンを購入するよりもレンタルでスタートするほうがリスクが少ないというメリットがあります。

フランチャイズ展開してロイヤリティを得るビジネスモデル

フランチャイズ展開によるビジネスモデル
フランチャイズ展開によるビジネスモデル

最後に自社で培ってきたノウハウをフランチャイズ化してロイヤリティを得るビジネスをご紹介します。

ロイヤリティでは毎月一定額を徴収する所と売上の何%かを徴収する所があります。

フランチャイズでは軽貨物業界未経験からでも横の繋がりによる案件の紹介やドライバーの面接ノウハウ、経営ノウハウ、請求システムが使えるなどのメリットを提供します。

フランチャイズは軽貨物運送において構築するのが難しいビジネスモデルではありますが、一度強固なフランチャイズネットワークを作る事ができれば経営的には一番安定するビジネスモデルになります。

なお、軽貨物運送業においてもフランチャイズ化している所はいくつかあります。

加盟する事を検討している方は別ページで加盟時の注意点をまとめましたので、そちらのページをご覧ください。

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