軽貨物ドライバーにおける積み込みとは、軽バンの荷室に荷物を効率よく配置することですが、積み込みの出来によって配達時間を大きく短縮することができます。

速く配達するのがドライバーの仕事ではありませんが、最近の荷物の荷物の傾向として時間指定便が多くなっているので、指定された時間通り配達する為にもある程度スピーディな配達が求められています。

軽貨物ドライバーが知っておくべき積み込みのコツをまとめましたので、参考にしていただければと思います。

積み込み手順

  • 荷物を各エリアごとに分ける
    荷物をいきなり積み込むことはしません。

    まずは各エリアごとに荷物を仕分け(〇〇町1丁目、〇〇町2丁目など)します。

    伝票はまだ剥がしません。

    この仕分けの段階で専用の端末を使って持ち出しの登録も行っていきます。

  • 荷物を積み込む
    配達順番ごとに荷物を積み込んでいきます。

    この時に伝票を剥がします。また荷物の特徴(大・中・小など)を受領伝票に記載しながら積み込むと、荷物が取り出しやすくなります。

  • 伝票を配達順に並び替える
    ②で剥がした受領伝票を地図を見て配達順に並び替えます。

    伝票を配達順に並び替えることで、配達先に到着した時に伝票を探す時間を削減する事ができます。

  • 配達開始
    ③で並び替えた伝票の一番上から配達していきます。

配達順ごとに荷物を手前に配置しておく

配達順に荷物を積み込む

荷物はだいたいの配達順ごとに積み込むのがコツです。

基本的には、倉庫から遠い場所の荷物はバックドアから一番遠い運転席(助手席)付近から積み込み、倉庫から近い配達先の荷物を近くに積み込みます。

荷室には100個以上の荷物を積み込む時もあり、バラバラに積み込むと、荷物の取り出しの時に探す時間が余分にかかってしまいます。

配達に慣れたドライバーになると、少し変則的に倉庫から近い配達先を運転席側のスライドドア付近に積み込むなどしますが、基本的にはバックドアから荷物を取り出すことを想定して積み込むのがコツです。

重い荷物は下に配置する

大きい荷物は下に配置すると安定する

比較的大きくて重い荷物は荷室の下のほうに積み込むようにすると荷物の変形なく配達する事ができます。

配達順ごとに荷物を積み込むと軽い荷物が下で重い荷物が下になることもありますが、この場合は重い荷物を下に配置しないと、最悪の場合荷物の損傷に繋がります。

配達するお客さんの中には段ボールを含めた荷物を楽しみにしている人もいます。

また、変形した段ボールを配達されて嬉しいお客さんはいませんよね?

段ボールや封筒などの梱包資材を含めて大切な荷物になりますので、そういった心持で荷物を積み込むようにしましょう。

荷崩れが起きないようになるべく同じ形の荷物でまとめる

荷崩れが起きないように積み込むのも大切なポイントです。

軽貨物での配送は停まる、発車の繰り返しや角度のある右左折が多く発生することから、荷室の荷物が不安定になります。

よくあるのが、配達先に到着して荷物を取り出そうとバックドアを開けたら雪崩のように荷物が落ちて来る現象です。

せっかく積み込んだ荷物がバラバラになるだけじゃなく、落下した衝撃で荷物を破損させることも十分に考えられます。

荷崩れを防ぐために、荷物はなるべく同じ形のものでまとめましょう。

封筒モノは小さいボックスに入れて助手席に置いておく

荷物の中には封筒モノもありますが、封筒モノは荷室には置かずに助手席に置いておくとわざわざバックドアを開けることなくに荷物を取り出すことができるのでおすすめです。

ドライバーは一日に運転席とバックドアの往復を何百回と繰り返すわけですが、この動作を少なくすることで配達スピードを向上させることも期待できます。

具体的には、封筒モノを助手席に置いておくだけで運転席からバックドアに移動する時間と多くの荷物から探す手間で30秒程度を削減することができますので、封筒モノが30個あったとしたら、30個×30秒で900秒(15分)の時間短縮となります。

こうした小さな工夫を積み重ねが、スピーディな配達へと繋がります。

台車を置くスペースはあらかじめ作っておく

荷物は台車を荷室に置くスペースを頭に入れながら積み込みましょう。

一般的に台車は全ての荷物を積み込んだ最後に荷室横に積み込みます。

台車を積み込むスペースを頭に入れておかないと、荷物の上に台車を置かなくていけなくなります。

台車は10kg程度の重量がありますので、荷物の上に置けば荷物が破損する可能性もあります。

荷物がパンパンでどうしようもない場合は、助手席に台車を入れることもありますが、助手席は伝票や封筒モノを入れるボックスを置いておきたいので、なるべく荷室に台車を入れるようにしましょう。

なお、台車にもいろいろな種類がありますが、軽貨物ドライバーにおすすめな台車は150kgまで対応の静音タイプになります。

おすすめの台車に関しては別ページをご覧ください。

伝票に荷物の特徴をメモして効率的に取り出せるようにする

伝票に記載するメモ例
  • 大段(大きい段ボール)
  • 平段(平らな段ボール)
  • ふ(封筒モノ)

積み込みを効率的に行ったら、最後は効率的に取り出す工夫として伝票(受領証)に荷物の特徴を記載しておくようにしましょう。

荷物の特徴が頭に入ってるだけで、取り出す時間が大幅に変わってきます。

メモの仕方はドライバーによってそれぞれですが、なるべく分かりやすく簡単に記載すればよいでしょう。

なお、荷物の情報メモは見た目に関することで『重い』などの情報は不要です。

あくまでもメモは荷物を見つけやすくするものです。

自分に合った積み込み方を覚えましょう

積み方のコツをご紹介してきましたが、これらはあくまでも基本的な積み込み方になりますので、慣れてきたら自分流にアレンジしてさらに配達の効率化を目指しましょう。

ちなみに100個程度の荷物の積み込みにドライバーは30分~40分程度かかります。

そこから地図チェック(配達先の地図確認)を行って、積み込み開始から1時間程度でセンターを出発するのがオーソドックスな流れになります。

配達に慣れてきたら地図チェックの回数も減ってくるので、徐々に出発の時間も早くなります。

基本の積み込みをマスターしたら、ぜひとも自分流の積み込み方を研究してみてください。

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