軽貨物配送のフランチャイズとは、本部の配車・ネットワーク・請求システム・求人・車両手配などのノウハウをロイヤリティを支払うことで得られるシステムの事です。
一般的な委託ドライバーと違い、本部のノウハウを使って組織を作る事が可能です。
軽貨物事業を拡大していきたいと考えている方がフランチャイズでのシステムを使って独立開業される方が多いです。
このページでは、軽貨物のフランチャイズに加盟する時の注意点や確認しておくべきことをまとめました。
よく確認せずに加盟して痛い目に遭う方が増えていますので、どうぞ最後までご覧ください。
ページ内目次
フランチャイズ本部の業績を確認する
フランチャイズ本部の業績はよく確認するようにしましょう。
確認するのは、本部の軽貨物事業の業績です。
フランチャイズ事業の業績ではありません。
本部に何人のドライバーが在籍していて、得意先は何社あって、売上の何割が定期配送なのか、突発的なチャーター便の本数や単価などを確認するようにしましょう。
水増しで言ってくる本部もありますので、必ず直近の状況を確認してください。
可能であれば、得意先のリストや前年度の業績が分かる資料(決算書)や実際に依頼があった内容などを提示してもらいましょう。
車両の購入が条件のフランチャイズには注意が必要
最初から車両の購入を促すフランチャイズ本部もありますが、最近の風潮としてはこのようなやり方は時代遅れとなっています。
軽貨物のフランチャイズ開業は車両は買わずに最初レンタルやリースで始めることが可能です。
派手なフランチャイズ本部の看板がラッピングされた車両は軽貨物配送の仕事には不向きです。
軽貨物の仕事は委託された企業様の専属ドライバーとして稼働する事が多いので、派手なラッピングカーを嫌う傾向にあります。
例えば佐川急便に集荷をお願いしたのに、現地に来た車が派手なラッピングカーだったらビックリしますよね。
委託先に馴染めるように、白や黒などの軽バンがあれば十分です。
なるべく資金をかけずに、リスクを抑えながら独立開業するようにしましょう。
ロイヤリティの相場は5万円~10万円
軽貨物のフランチャイズのロイヤリティには二種類あります。
毎月決まった額のロイヤリティのパターンと売上の%を徴収するパターンです。
軽貨物のフランチャイズの場合、毎月決まった額のロイヤリティを支払うパターンが主流となっています。
ロイヤリティの相場としては毎月5万円~10万円です。
案件(仕事)の種類を確認する
軽貨物のフランチャイズでは案件を紹介してくれる本部もありますが、紹介してくれる案件の確認をしておきましょう。
フランチャイズ本部によっては宅配専門の本部もあります。
希望する案件があればその案件を豊富に扱っている本部に加盟するようにしましょう。
また、案件の単価も確認するようにしてください。
最初、単価の高い、安いは分からないと思いますが、数社のフランチャイズ本部を説明聞けば相場が分かるようになります。
なるべく高い単価でやり取りしているフランチャイズ本部は荷主から近い存在で、何かと融通も聞いてくれやすい特徴があります。
フランチャイズに加盟している他企業を調査する
フランチャイズに加盟している他企業が現在どうなっているか調査するのも加盟する前に行っておきましょう。
フランチャイズ本部で紹介している企業は比較的調子のよい企業ですので、それ以外の企業を調査しましょう。
また時間があれば調子のよい企業の面接に応募して実際に話しを聞いてくるのもおすすめです。
その際は、本部の実情を確認するのも忘れずに行いましょう。
フランチャイズ加盟してからだとこのような活動はできなくなってしまいます。
脱退する時の規約を確認する
疎かになりがちなのがフランチャイズに脱退する時の規約の確認です。
フランチャイズの中には脱退から3年間はフランチャイズとの関わりを禁止している所もあります。
これはせっかくできた軽貨物の横の繋がりが禁止されしまうことを意味するので、事業的にとても痛手となります。
脱退時の規約についてはフランチャイズページに記載していない所がほとんどですのでよく確認するようにしましょう。
加盟する前から脱退を視野に入れるのはどうかと思いますが、実際軽貨物のフランチャイズでは脱退する企業も多いのが現状です。
フランチャイズを脱退する理由はいくつかあります。
主な理由は『本部のノウハウが必要なくなった』『本部からの支援が少ない』『フランチャイズ規約を破った』の3点でしょう。
先々のことも視野に入れてフランチャイズ加盟を検討することをおすすめします。
軽貨物フランチャイズ本部の実態
最後に軽貨物フランチャイズ本部の実態をお伝えします。
これは私が関りのあったフランチャイズ本部の話しです。
軽貨物のフランチャイズではドライバーを集めて組織化できるメリット以外に、本部のフランチャイズシステムを使ってさらに自社のフランチャイズを募集することができる所もあります。
ロイヤリティは本部との折半になります。
このシステムを使ってフランチャイズ加盟のみを募集する企業が存在します。
表向きは軽貨物配送を生業としている看板を掲げていますが、実際は配送業は行っておらずフランチャイズ加盟のみを募集している企業です。
本業の事業があって副業として軽貨物事業を行っている企業に多いパターンですね。
このシステムの何が問題かというと、実態をもたない軽貨物事業者が続出することで加盟企業は多いのに案件は少ない現象が発生します。
また、濃い横の繋がりも期待できません。
ちなみにこの軽貨物のフランチャイズまだ存在していますが、このような企業が多いフランチャイズの先が明るいとは思えません。
ホームページやセミナーなどで調子よく振舞っていても、実態が伴っていない企業も存在ます。
軽貨物のフランチャイズ加盟は慎重に行ってください。
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