貨物保険とは
- 破損
- 盗難
- 輸送用具の衝突
- 水濡れ
- 火災・爆発
- 輸送用具の転覆・横転
貨物保険とは、貨物が予期せぬ事故で損害を受けた場合に、その損害額を補償してもらえる保険です。
貨物保険にもいろいろと種類がありますが、軽貨物ドライバーが加入する貨物保険は『運送業者貨物賠償保険』になります。
運送業者貨物賠償保険では、走行中・車上仮置中・積み込み・荷降ろしなど業務中に荷物に損害を与えてしまった場合に補償されます。
貨物保険に関しては、ドライバー個人が加入する個別方式とドライバーが所属する会社が加入する包括方式があります。
包括方式の場合は、ドライバー個人が加入しなくても業務中の荷物の損害に対して補償されます。
ギグエコノミー系の運送の貨物保険状況
サービス名 | 貨物保険 |
---|---|
ピックゴー | あり |
ハコベル | なし |
Uber Eats(ウーバーイーツ) | なし |
Amazon Flex | なし |
DIAq | あり |
最近はギグエコノミーでの働き方を主流にしているドライバーも多くいますが、ギグエコノミー系のプラットフォームでは包括方式によって貨物保険に加入している所もあります。
ギグエコノミーとは、インターネットを使って単発の仕事を受注する働き方で、軽貨物でもスマートフォンのアプリを使って案件に応募して案件を受注することができます。
ピックゴーやDIAqは包括方式で貨物保険に加入しているので、ドライバーが個別に貨物保険に加入する必要はありません。
ハコベル、Uber Eats(ウーバーイーツ)は登録の条件として配達パートナーが貨物保険へ加入することが必要になります。
アマゾンフレックスは貨物保険に加入しなくても登録することができます。
なお、別ページではギグエコノミーのプラットフォームを比較しているので、そちらのページも参考にどうぞ。
貨物保険を扱っている保険会社一覧
※保険会社を選択すると、各保険会社の貨物保険詳細ページがご覧になれます。
保険会社 | サービス名 | 免責金額 | 年間保険料 |
---|---|---|---|
三井住友海上 | 運賠安心デリバリー | 5万円 | 約37万円 |
AIG損保 | 運送業者貨物賠償責任保険 | 3万円・5万円・10万円・20万円・30万円・50万円のいずれか | 売上高方式 車両特定方式 軽貨物車特定方式 から、選べる |
東京海上日動 | 運送業者貨物賠償責任保険 | 5万円 | 約56万円 |
損保ジャパン | 商賠繁盛(運送業) | 5万円 | 約22万円 |
保険会社によって貨物保険のサービス内容は変わってくるので、一概に言えませんが軽貨物ドライバーにおすすめなのは損保ジャパンの商賠繁盛(運送業)です。
損保ジャパンの貨物保険は年間の保険料が安いですし(一ヶ月18,333円)、支払いの限度額は1億円までになりますので軽貨物で扱う荷物を補償するには十分な保険内容です。
さらに貨物保険を安く加入する方法としては、軽貨物の組合や協会に加入して、そこのオリジナルの貨物保険に加入する方法もあります。
組合や協会に加盟すると、特典として年間10万円程度の保険料で貨物保険に加入できるところもあります。
軽貨物の委託会社の貨物保険は安い
ここまでは個人で加入する貨物保険を紹介しましたが、軽貨物の委託会社に所属してその委託会社が加入している貨物保険を利用することで貨物保険の費用を削減する方法もあります。
これは軽貨物委託会社(法人)が保険会社にまとめて加入してくれるので、そこに所属するドライバーは安く貨物保険を利用する事ができる制度です。
委託会社によりますが月額1,000円~5,000円程度で貨物保険を用意しているところがあります。
全ての委託会社がこの制度を利用しているわけではないので、委託会社と契約する際に貨物保険の確認を行ってください。
一番安いのでいいので貨物保険は必ず加入しましょう
軽貨物ドライバーの中には貨物保険に加入せずに稼働している方もいらっしゃいますが、万が一のことを考えると貨物保険への加入は必須です。
貨物保険では直接的な荷物の損害だけでなく、誤配による荷物の紛失、遅配による賠償責任の負担も対象となっていますのでドライバーにとって身近な保険と言ってもよいでしょう。
支払い限度額が高額な貨物保険もありますが、軽貨物ドライバーには支払い限度額5千万~1億円まで対応の保険で事足りますので各保険会社の一番安い貨物保険で検討することをおすすめします。
なお、軽貨物ドライバーの任意保険に関しては『軽貨物ドライバーが加入する任意保険をシミュレーションして比較』ページがありますので、そちらをご覧ください。
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