脱サラして軽貨物配送を始める方が増えていますが、その中には夫婦での開業を検討されています。
一人で開業するよりも、夫婦で開業するほうがお互いをサポートし合えるメリットはありますが注意点もあります。
基本的な事からちょっと踏み込んだことも紹介していますので、参考にしていただければと思います。
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基本は夫婦別々の車で稼働する
軽貨物配送業を夫婦で開業するというと一台の車を使って二人で配送するイメージがある人もいるかもしれませんが、基本的には夫婦で一台の車を使って稼働する事はおすすめしません。
理由としては、効率が悪いからです。
一度に軽貨物に載せられる荷物の量には限界がありますが、多くて150個程度になります。
そしてベテランドライバーであれば一度に配達できるキャパは100個~150個程度になります。
だいたい一台の荷物の限界がそのままドライバーの配達キャパになります。
そう考えると一台の車で配達することがいかに効率の悪いことが分かるかと思います。
また、夫婦で配達することをイメージすると、奥さんをA地点に降ろして、そのA地点から200m離れた場所にあるB地点に旦那さんが配達して、そこに奥さんが合流するということを繰り返すことになると思いますが、どちらかの待機時間が発生することになり効率的な配達は難しいです。
定年を迎えた夫婦が一台でのらりくらり軽貨物配送するのであれば一台で構いませんが、バリバリ稼ぐのであれば夫婦別々の車で稼働する事をおすすめします。
夫婦の役割分担をはっきりさせておく
夫婦の役割分担をはっきりさせておくのも大切です。
軽貨物配送業における役割分担とは、仕事の質を分けることを指します。
例えば、旦那さんが宅配で7時~21時までの週6稼働するのであれば、奥さんはスポット・チャーター(その日発生する突発的な案件)と事務仕事をこなすなどです。
なぜ仕事の質を分ける必要があるかというと、旦那さんの体調の悪い時や事故などの時にサポートする為です。
軽貨物配送の仕事はドライバーにコースが任されていますが、突発的なトラブルが発生した時もドライバーが自ら代わりのドライバーを探さなければいけません。
このトラブル発生時に奥さんがサポートして二人で一つのコースを担当することをおすすめします。
求人誌などによく『夫婦で宅配ドライバー』などと記載されていますが、二人で宅配業務に入ってしまうと、このサポートが出来ずに苦しみます。
そして配達業務に慣れてきたらドライバーを雇用して・社長業(夫)・事務(妻)と稼働するのが夫婦で開業する時のポイントです。
夫婦どちらもMT車に対応できるようにしておく
軽貨物ドライバーは事故で車を修理に出すなんていうトラブルにも対応しなければいけません。
その時に修理工場にMT車しかなくてAT免許しかなかったら次の日稼働できないなんてことも発生します。
そんな事を防ぐためにもMT免許を取得していないのであれば夫婦でMT免許の取得はしておきましょう。
一般的なAT限定解除の方法としては自動車運転教習所の限定解除教習(4~6時間程度の所内教習)を受講してから運転免許センターで手続きを行う方法とがありますが、費用は5万円~7万円程度になります。
※自動車運転教習所の限定解除教習を受けずに運転免許センターで試験手数料と試験車使用料で済みますが、いきなりMT車の技能審査に受かるのは至難の業なのでおすすめしません。
ちなみに箱車は最初のうちは特に必要ありませんので2台ともワンボックス車で大丈夫です。
箱車とは、四方をパネルで囲まれた自動車になります。
働きすぎると夫婦仲が悪くなる?
現在、インターネット通販の普及によって宅配案件は市場に多く出ているからと言って、毎日仕事いれてしまうのはおすすめしません。
もちろん生活の為に仕事はしなければいけませんし、開業したては仕事を覚えるためにも多少多く仕事をすることも大切ですが、仕事に慣れてきたらきちんと休みを取って夫婦の時間を持つようにしましょう。
夫婦仲が悪くなる原因の一つがコミュニケーション不足です。
また、軽貨物ドライバーとして長く活躍する為に休むという選択も大切です。
夫婦の中の為や長く活躍する為に、定期的に休みましょう。
フランチャイズ募集の『夫婦一台で開業』に騙されちゃダメ
インターネットなどで軽貨物ドライバーの事を調べているとフランチャイズ募集ページで『夫婦一台で開業』というフレーズもありますが、バリバリ働く世代であれば真に受けずに夫婦別々の車を使って稼働するようにしましょう。
『夫婦一台で開業』も間違っていませんが、大変効率が悪く稼ぎずらいです。
なお詳しい開業費用に関しては『軽貨物ドライバーとして独立する為にかかる開業資金の内訳』ページをご覧下さい。
軽貨物配送事業はトラブルが多い業界です。
夫婦で開業する時にはこのトラブルを意識して仕事における役割分担を決めて、夫婦でサポートし合える関係でいるようにしましょう。
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