軽貨物ドライバーの経費内訳表(一ヶ月)

ガソリン代20,000円~60,000円
保険代10,000円~15,000円
オイル交換代4,000円~5,000円
携帯代6,000円~10,000円
車のローン代25,000円
駐車場代10,000円
合計75,000円~100,000円

ガソリン代は案件によって大きく変わってくる

ガソリン代は案件によって大きく変わってくる

2023年から円安やOPECプラスによる石油の減産により供給量が抑えられていることからガソリン価格が高騰しています。

軽貨物における経費でもガソリン代は大きな割合を占めるので、全体の経費も高くなる傾向にあります。

経費の内訳を見るとガソリン代に大きな開きがありますが、これは案件によってかかってくるガソリン代が大きく変わるためです。

例えば、宅配の案件を主に従事するドライバーであれば一日の走行距離は40km~50km程度ですので一ヶ月20,000円程度のガソリン代で済みますが、チャーター便を主に従事するドライバーであれば一日の走行距離は20km~300kmとなり、一ヶ月のガソリン代は60,000円程度かかることもあります。

このようにフリーランス軽貨物ドライバーの仕事はガソリン代によって大きく左右されるビジネスモデルになります。

ガソリン代削減の為に、各ガソリンスタンドが発行するガソリンカードを作ったり、燃費の良い軽貨物自動車に乗り換えたり、自宅からなるべく近い職場を探すなどの工夫をすることが大切です。

また、エコ運転やエアコンの使用をできるだけ控えるなどの努力を行っているドライバーもいます。

駐車場代は努力次第で削減することが可能

駐車場代削減ポイント
  • 砂利の駐車場を使う
  • マンション住みであれば大家さんと交渉する
  • 軽自動車専用駐車場を探す

駐車場代は地方であればさほど気にしなくてもいいかもしれませんが、都心部の場合は馬鹿にならない毎月発生する経費となります。

駐車場代は努力次第で削減することが可能な経費になるので頑張って削減しましょう。

マンション住みの場合には安易にマンションの駐車場を使うのではなく大家さんと交渉することで安くなることが結構あります。

マンションの更新のタイミングで大家さんに『家賃とセットで5,000円安くしてください』などと駐車場代の割引交渉するのも有効な方法です。

また、軽自動車専用の駐車場がある所は一般的な駐車場よりも価格が安く設定されている場合がありますので、周辺で軽自動車専用の駐車場があるか確認しましょう。

営業用ナンバーの任意保険代は高い

任意保険代もバカにならない経費となります。

任意保険代に関しては等級や保険会社によって変わるので一概に言えませんが、例えば東京海上日動の6等級(初めて加入する人は6等級から)の料金は年間145,150円(月々12,700円)になります。

ただし現在、自動車を所有していて任意保険に加入済みであれば等級の引継ぎによって低い等級で保険に加入することも可能です。

ちなみに自賠責保険に関しては、普通の料金と変わらず13,000円(12カ月)ほどになります。

営業用ナンバーの任意保険代に関しては別ページで会社ごとにシミュレーションしましたので、そちらのページをご覧ください。

オイル交換はこまめに行いましょう

オイル交換はこまめに行いましょう

オイル交換の費用が4,000円~5,000円かかってきますが、ここはケチらずにこまめに行うようにしましょう。

軽貨物自動車のオイル交換の目安は走行距離3,000km~5,000kmになります。

宅配ドライバーであれば二ヵ月に一度のオイル交換で構いませんが、主にチャーター便を中心にしているドライバーは一ヶ月ごとにオイル交換を行うようにしましょう。

そもそも自動車におけるオイルの役割とは、エンジンの冷却効果、洗浄効果、防錆効果などエンジンを正常に動かすための潤滑油としての役割を担っています。

オイル交換を怠れば、エンジンに支障をきたし、最悪の場合、自動車が急に動かなくなり、エンジンの載せ替えが必要になることもあります。

軽貨物自動車の場合、エンジンの載せ替えとなると、費用は約250,000円ほどかかってきます。

日々の業務にかまけて、オイル交換をなおざりにして業務中に仕事に支障をきたしたドライバーを何人も知っています。

オイル交換をこまめに行う事で、自動車の耐久性や燃費も向上します。

携帯電話は必須(できればスマートフォン)

軽貨物ドライバーにとって携帯電話は荷主や配達先との連絡に欠かせませんが、月々の料金はプランやキャリアによってまちまちですが一般的には6,000円~10,000円程度の料金となることが多くなっています。

ただし最近では、楽天モバイルやマイネオなどの格安SIMも登場し、さらに携帯代金は引き下がっています。

経費削減のために、格安SIMの使用も検討してもいいでしょう。

なお携帯電話はガラケーでも仕事はできますが、マッチングアプリを使った案件の取得考えているのならアプリ操作が必要になるのでスマートフォンが必要になります。

一番の経費は軽バン購入費(レンタル代)

軽貨物運送事業では軽バンと言われる軽自動車が必須になりますが、経費としては一番大きな割合を占めます。

価格に関しては新車や中古車、車種、型式によっても変わってくるので一概に言えませんが、軽バンを中古で購入すると月々のローン代は最低でも25,000円は必要になります。(新車であれば35,000円程度)

ただし、既に軽バンを所有しているのであればわざわざ購入する必要もなく、営業用ナンバーの取得のみで稼働することができます。

また、購入以外にも軽貨物委託業者によっては軽バンのレンタル事業も行っているとこもあります。

最初、軽貨物の仕事がどんなもんか体験したい人はいきなり軽バンを購入するのではなく、レンタルでスタートすることをおすすめします。

その他軽貨物運送で考えられる経費

軽貨物運送で経費として考えられるカー用品
  • 冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)
  • タイヤチェーン
  • ワイパー
  • スマホ バッテリー
  • レインウェアー(長靴・カッパ)
  • 自動車税・軽自動車税
  • 車検
  • パソコン
  • 交際費
  • 事務用品
  • 会議費
  • 交通費(バス・電車)
  • 家賃

毎月ではありませんが軽貨物運送で稼働するにはカー用品代や請求書やその他帳簿作成の為に使用する際のパソコンやソフトなども経費としてかかってくることになります。

営業用軽バンの自動車税は5,500円になります。

基本的に、軽バンにかかる費用や配達業務全般にかかる費用は経費として計上する事ができます。

また、事務所で発生する電気代、ガス代、水道代、電話代、インターネットプロバイダー料金も経費になります。

なお、自宅を事務所として使用している場合には家賃全額は経費にはならず、一般的に家賃の50%~85%が経費分になります。家賃の何%が経費になるかは賃貸マンションを事務所としてどの程度使っているかで判断するようにしましょう。

ここら辺の割合はとても曖昧なので心配の方は管轄の税務署に相談に乗ってもらいましょう。

経費にはならないけどバカにならないのが食費

経費として計上する事ができませんが、毎日の食費もバカになりません。

軽貨物ドライバーは、毎日朝早く出勤する為、朝食・昼食をコンビニやファーストフードなどで済ます人が多くいます。

そうなると、食費に毎日1,000円程度かかることになり、一ヶ月25日稼働で25,000円の出費となります。

もちろん、朝早く起きて自炊して、朝食と昼食のお弁当を作るなどすれば食費は大きく削減することができますが、毎日の配送業務をこなしつつ自炊を行うのはかなり大変です。

毎日でなくても、ある程度の自炊を意識するだけで食費は削減できますので、無駄な出費はできるだけ削減する努力をしましょう。

ただし、打ち合わせや会食という仕事に係わる食費であれば『接待飲食費』や『交際費』として経費計上することも可能です。

現金で経費を支払ったら領収書をもらいましょう

配送業務にかかった経費分の領収書は必ずお店からもらい、保管しておきましょう。

これは確定申告と言われる、毎年2月16日~3月15日までの1か月間で一年間(1月1日~12月31日)の収入、支出(経費)、医療費などを税務署に提出しますが、その後何かの間違いで税務調査が行われる場合に過去の領収書が必要になるためです。

確定申告では、領収書の提出は行いません。

ちなみにガソリンカードや、クレジットカードで経費を支払った場合には領収書の保管は必要なく、クレジットカードの支払い明細が領収書の代わりとなります。

詳しい確定申告のやり方は別ページで紹介していますので、そちらのページをご覧ください。

軽貨物ドライバーが一ヶ月にかかる経費は75,000円~100,000円

軽貨物配送で考えられる経費

ガソリン代/オイル交換代/携帯代/車のローン/駐車場代/自動車保険/軽自動車税/車検代/医療費/雑費/事務用品費/交際費

フリーランス軽貨物ドライバーが一ヶ月にかかる経費は75,000円~100,000円になります。

2023年に入ってガソリン価格が高騰しているので、チャーター便を主にしているドライバーはさらに経費が大きくなっています。

その他、年間を通し見ると自動車保険・軽自動車税・車検代・医療費・雑費・事務用品費(ボールペン、ノート、クリップなど)・交際費・事務所・光熱費(事務所)・カー用品代・交通費なども必要になります。

オイル交換代や携帯代・車のローンなど削減できない部分は仕方がありませんが、ガソリン代や日々の食費など努力で削減できる経費ついては積極的に削減して、利益を残していきましょう。

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